これは、新潟日報生活面で先日連載が終了した「越後のばあちゃんラストライフ@ベトナム」を読んで知った本です。
この越後のばあちゃんは「須田ヒロ」という名前で、私と同じ苗字であったことと、連載の中で中越地方特有の方言が出てきて妙に懐かしく、思わず購入しようと思った次第です。ところが、新潟の大手書店を探しても見つからず、ネットのアマゾンでも販売していません。ないとなるとどうしてもほしくなる性分なので、ネットで扱っている書店(内山書店)を見つけようやく取り寄せることができました。
この本は娘の「小松みゆき」さんが書いたものです。小松さんは1992年に日本語教師としてベトナムに渡り、父親が2001年10月に102歳で他界し、実子は小松さん一人のため(長男は病死)、要介護3で認知症を患っている当時81歳の母親(越後のばあちゃん)をベトナムに連れていく決意をしたものです。
認知症の人が、海外で生活するとどのような現象が起きるか興味本位で読みましたが、テンポよくストーリーは進み大変読みやすい本でした。
私が懐かしく思った方言は以下のようなものです。
「どごへいぐがんだい」「だめだて、オレは乗り物酔いするからの」「ふさんこったのう」「夜でもひとがいっぺいること」「たまげた、たまげた、たまげたてらんね」「いじくらんでくんねかのう!このまんまでいいがんだすけ」「すっけんこといったがんは、カネがいっぺかかると思ったからだて」「だ〜すけそお。たまげたて」「どっげんしてできるできるもんだろか」「そうだこっつぉ」「今日はいっかだい?」「よしきた」「どっけの味だったか忘れたいや」
ところで、この話は「ベトナムの風に吹かれて」という題名で映画化されます。
主演は松坂慶子さん、そのほかに草村礼子さん、奥田瑛二さん等が出演するとのことです。母親(越後のばあちゃん)は映画化が決まった2014年夏に亡くなったそうです。新潟日報によると小松さんは「母親がベトナムに来なかったら本を書くのとも、映画化されることもなかった。母親が私に残してくれた遺産だと思う」と語っています。この映画が公開(今年の夏)されたら是非見に行こうと思っています。
ちなみに、苗字は私と同じ「須田」でしたが、私とは何の関係もありませんでした。
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